嘔吐恐怖症の心理学(症状&克服法)
嘔吐恐怖症の心理学について、
紹介していきます。
嘔吐恐怖症につきましては、
自分もしくは他人が吐くことに対して、
異常な恐怖を感じる症状です。
とにかく、「自分が吐いてしまったらどうしよう」
と恐怖や不安を覚えてしまうし、
他人が吐いたのを見ても、
パニックになってしまいます。
芸能人や有名人でも、
嘔吐恐怖症にかかっている人は、
とても多いです。
嘔吐について恐怖を感じた時には、
激しい動悸、めまい、震えが起きます。
また、病気の時に、
吐かないといけないような場面でも、
吐くことが怖いため、我慢して、
より一層苦しむということもあります。
なお、嘔吐恐怖症の原因については、
幼少期に、自分が吐いたことで、
両親に激しく怒られたり責められたりしたことや、
自分が吐いたことにより、
周囲に笑われ、気持ち悪がられ、
恥ずかしい思いをしたり、
実際に、感染症などの病気になって吐き続けて、
死にそうなくらいに苦しくつらい体験をした
などがあります。
このような体験が、
精神的外傷(トラウマ)となって、
嘔吐恐怖症を引き起こすのです。
また、嘔吐恐怖症がひどくなると、
自分が吐いてしまうことが怖いあまりに、
外出できなくなったり、
電車に乗れなくなってしまう場合もあります。
では、嘔吐恐怖症をどのように
治していけばよいかと言いますと、
やはり、原因となったトラウマを、
催眠療法や心理カウンセリングにて、
解消して取り除いていくことが、
何よりも大切です。
さらには、自分が吐いてしまう恐怖のために、
電車に乗れない場合などは、
一駅一駅と、少しずつ乗る期間を増やしていき、
「大丈夫だった」という体験で、
恐怖の記憶に上書きしていくことが効果的です。
繰り返していると、電車に何駅乗っても
大丈夫な状態になっていきます。
外出できない場合でも、同じ要領で、
外出時間を少しずつ増やしていって、
「大丈夫だった」という体験で、
長期記憶に上書きしていくと良いです。