問題行動の目的は大人の注目を引くこと
「問題行動の目的は大人の注目を引くこと」
について、解説していきます。
アドラー心理学では、
子供の問題行動の目的は、
ほとんどの場合が大人の注目を引くこと
であると言っています。
子供達は、子供であるがゆえに、
大人に対して
無能力の劣等感を持っています。
そのため、わざと問題行動を起こして、
大人や周囲の注目を引き、
「オレにはこんな力があるんだ」と
アピールすることが多いのです。
多いのが、わざわざ学校で
みんなの目の前で喫煙してみたり、
学校の先生にタメ口をたたいてみたり、
学校に先生や他の生徒に
イタズラをしてみたりです。
このような問題行動の裏には、
注目を引こうという目的がありますから、
大人も含めて、皆が注目してしまうと、
味をしめて、何度でも
繰り返すようになってしまうのです。
したがいまして、注目を引こうと
していることが目的であると理解した上で、
問題行動を起こした子供に、
注目を引くのにもっといい方法があることを
教えてあげるといいのです。
たとえば、クラブ活動のスポーツで
活躍したら、もっと注目してもらえるとか、
生徒会長になれば、
みんなからの注目の的であるとか、
音楽バンドを作って参加すると、
たくさんの女の子に注目されるとか、
前向き、かつ、もっと注目を浴びることが
できるものにうまく誘導するのです。
よくあるのが、問題行動ばかり
起こしている子供達を
ラグビー部に所属させたり、
ボクシングや空手をやらせたり、
前向き、かつ、注目を浴びることに
エネルギーを向けさせる手法です。
不良と呼ばれる子供達が
ラグビー部やボクシング部に入って、
しっかりしたスポーツマンになっていく様を
描いたドラマがよく放映されますが、
これは、あながち、
ドラマだけの話ではないのです。
したがいまして、問題行動の目的は、
大人や周囲の注目を引くことであり、
もっといい形で注目されることに
うまく誘導することができれば、
解決できるということを、
念頭に入れておいていただくと
良いかと思います。
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