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令和改元を迎え「忘平成会」や「平成最後」の集まりが増加する心理について

 

 

令和改元を迎え、「忘平成会」や

 

「平成最後」の集まりが増加する

 

心理について、解説していきます。

 

 

改元は国民にとって大きな

 

イベントですから、集団心理にも

 

大きな影響を与えます。

 

 

現在、2019年4月なのですが、

 

当方の日常生活においても、

 

「平成最後の」という言葉が

 

たくさん耳に入ってきております。

 

 

また、ツイッターのリアルタイム検索

 

(Yahoo)で確認いたしましても、

 

非常に多くの方が、「平成最後の」

 

という言葉を使われています。

 

 

新たに同窓会やオフ会を呼びかける方

 

もいますし、既に存在している会や

 

アーティスト達が、「平成最後の」集まりや

 

ライブだと主張して、参加を呼びかけている

 

事例が多いように見受けられます。

 

 

現時点で一番目立つのは、

 

「平成最後のお花見」です。

 

ちょうど、花見の季節ですからね。

 

 

では、忘平成会が増えてきている

 

背景には、どのような心理が

 

働いているのでしょうか。

 

 

下記にまとめましたので、

 

参考にしていただけましたら

 

幸いです。

 

 

 

(1)改元により、日本国民の心に、

 

 新しい時代への期待感と不安感、

 

 平成の時代を惜しみ懐かしむ気持ち、

 

 さみしい気持ちが湧きあがった。

 

 なお、その不安感は、新しい時代と

 

 生活が始まることへの恐怖感でもあります。

 

 また、改元は、日本国民全員の生活に

 

 影響を与える大事件ですから、

 

 みなの心に、いつもとは違う時期なのだ

 

 という不安感とワクワク感を与えている。

 

 

(2)平成の時代には、もう戻れなくなるので、

 

 喪失感と希少価値が高まってきている。

 

 (心理学上の希少性の原理がはたらいたため)

 

 また、平成という時代は、一人一人が

 

 生活してきた人生の時間そのものであったため、

 

 各自の心に、ひとごとではない強い思い出が

 

 込み上げてきた。

 

 ここで重要なことは、改元は、日本国民全員が

 

 当事者であるということです。

 

 人間は、他人事には関心を持ちませんが、

 

 当事者であれば、強い関心を持ちます。

 

 

(3)似た者同士は集合しやすいという

 

 心理学上の類似性の法則がはたらいている。

 

 改元により、平成をなつかしむ人が多くなり、

 

 それがキーとなって、心理学上の類似性の

 

 法則がはたらき、多くの人が集合しようとしている。

 

 集団心理の根底にあるのは、心理学上の

 

 類似性の法則です。

 

 たとえば、デモ活動であれば、

 

 政治への不満など、強い共通認識や感情が

 

 あればあるほど、自然と大きな集団ができます。

 

 戦争反対の気運が高まれば、その共通認識を

 

 持った集団ができますし、消費税反対の

 

 気持ちが高まれば、同じ意見を持つ人が

 

 自然に集まります。

 

 そして、共通認識や共通感情が強ければ

 

 強いほど、類似性の法則により、

 

 たくさんの集団、大きな集団、結束力の

 

 強い集団ができます。

 

 ちなみに、今回の改元は、平成をなつかしむ

 

 気持ちがキーとなっていますので、

 

 気持ちの共有を目的とした、ほんわかした

 

 集団が多く出来てきています。

 

 

(4)現在は、インターネットやSNSが

 

 浸透しており、グループを作ることが

 

 非常に容易になっていて、人々の心の

 

 垣根も以前より少なくなってきている。

 

 また、誰かと気持ちを共有して当然という

 

 風潮も出てきている。

 

 そのため、各地で気持ち共有の場としての

 

 グループが多くなっている。

 

 (既存のグループ含む)

 

 ちなみに、昭和が終わり、

 

 平成が始まる時も、やはり、

 

 昭和をなつかしむ人は多かった。

 

 しかしながら、現在と違うのは、

 

 インターネットやSNSが浸透して

 

 いなかったため、今回のように気軽に

 

 「忘昭和会」の乱立とはならなかった。

 

 

(5)日本国民全体が、平成という時代を

 

 一緒に体験してきた同士であり仲間である。

 

 「平成を振り返り思い出を語ろう」という

 

 グループは、言わば、平成時代を卒業する

 

 日本国民の壮大な同窓会のようなもの。

 

 たとえば、高校を卒業する時、仲間達と

 

 3年間を振り返り、懐かしみ、

 

 さみしさから涙を流し、期待感から

 

 将来を語り合うが、これと同じ心理。

 

 なぜ、懐かしみ、さみしさを覚えるか

 

 というと、自分の人生の一部であった

 

 高校生活はもう二度と戻ってこないため。

 

 改元においては、人生の舞台であった

 

 平成時代は二度と戻ってこないし、

 

 もう決してリアルタイムに体験できなく

 

 なるため。

 

 

(6)改元は、時代が変わるという大きな

 

 イベントであり、日本国民全員に影響を

 

 与えることなので、規模も大きいし、

 

 できてくる集団の数も多い。

 

 毎年、大晦日に忘年会をおこなって、

 

 みなで1年を振り返り、気持ちを共有

 

 したくなるが、これに、時代が終わるという、

 

 さらに強い気持ちが加わったものが

 

 「忘平成会」。

 

 

(7)ネットで知り合った人同士が集まって

 

 「平成を振り返り思い出を語ろう」と

 

 しているのは、みなで集まって気持ちを

 

 共有し、一体感を感じるきっかけやネタ

 

 として使っている風潮もある。

 

 なぜなら、日本国民全体が同じ

 

 共通感情を持ってつながることができる、

 

 何十年に一度の巨大イベントであり、

 

 参加者を集めやすいから。

 

 

(8)ユングは、集合的無意識が存在し、

 

 奥深くでは 人間の心はつながっていると

 

 言っている。

 

 人間の深層心理には、みなと一つに

 

 なりたいという根源的な欲求心理がある。

 

 この欲求が、改元という大きなイベントを

 

 きっかけに、多くの人が群れる現象を

 

 発生させている。

 

 人間は、普段から気持ちをみなと共有

 

 したいという心理的欲求を持っていて、

 

 それを実現できるきっかけを深層心理では

 

 いつも探している。

 

 その実現のため、趣味のサークルに

 

 入ったり、習い事をしたり、グループを

 

 設立したりしている。

 

 それが、今回の改元は、共通認識を持つ

 

 大多数の人達がいるため、一体感の共有を

 

 はかる恰好の題材となった。

 

 

(9)マズローは、人間には所属欲求があると

 

 言っている。

 

 人間は、グループに所属したり、

 

 みなと一体感を共有したい心理を持った

 

 生き物である。

 

 今回の改元という大イベントをきっかけ

 

 として使い、みなと一体感をはかろうと

 

 している人が増えている。

 

 

以上のような、(1)~(9)の

 

心理的要因が考えられます。

 

 

ちなみに、調べてみると、すでに、

 

2018年12月に忘平成会をやって

 

しまっているグループが

 

多いようですね。

 

また、改元後の「令和」を迎える動き

 

についても、同様のことが言えるかどうか。

 

 

「令和」を迎える動きにつきましては、

 

新しい時代への期待感と不安感が

 

根底にあります。

 

 

ただし、「令和」が始まるまで、まだ1ヶ月

 

ありますから、現時点では、

 

忘平成会ほどに、大きな動きは

 

ないように思います。

 

 

それは、旧年中に新年会を語る人が

 

少ないのと同じ心理です。

 

 

一般的に、新年が始まれば、

 

新年会の話がたくさん持ち上がりますが、

 

これと同じように、「令和」が始まれば、

 

新年会ならぬ、「新時代会」、

 

「令和を語ろう会」などが発生しはじめる

 

可能性があります。

 

 

以上、令和の新時代が始まる1か月前、

 

2019年4月にいろいろと考察し、

 

記事にしてみました。

 

参考となれば、幸いです。

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