義を見て為さざるは、勇無きなり
義を見て為さざるは、勇無きなりという
故事成語について、解説していきます。
「義を見て為さざるは、勇無きなり。」
(原文)見義不為、無勇也。
論語より
真の勇気とはなんでしょうか。
腕っぷしが強かったり、
いたずらに喧嘩っ早いことが
勇気のあることではありません。
義、すなわち、真理に通じた行動をとること、
これが一番、勇気ある行動です。
売られた喧嘩を買うと言った勇気は、
匹夫の勇と呼ばれます。
それは、真の勇気ではありません。
真理に即した、そして、
根源法則にのっとった行動を取ることが、
真の勇気と言えます。
何が正義なのかということは、
深く考えられる必要があります。
自らは正義と考えていたことが
他者から見たら、正義ではなかった
といったことが、よくあるからです。
また、よりマクロの視点から見ると、
正義ではなく、悪であるということも、
結構あります。
その場合、後々とんでもない悲劇が
訪れることが多いです。
ですから、根源法則にのっとっているかどうか、
これに焦点を当てていきましょう。
なお、正義のためといった行動の方が
最初から悪いことであると考えて行うよりも、
危険性が増します。
なぜなら、それなりに正しいかと見える
理論がたてられるからです。
そして、正義のためにと、まくしたてるのです。
周りにも反対できない空気を作り出し、
暴走してしまうものです。
やはり、真理、根源法則にのっとった行動に
勇気を使いましょう。
いたずらに喧嘩っ早いだけの
匹夫の勇は必要ありません。
また、自らの独善的な正義感からの
行動はよくよく注意しましょう。
真理、根源法則に照らし合わせてみると、
本当に正義なのかを判断することができます。
歴史を振り返り、多くの国家が、
自らの国の正義のために戦争をしかけ、
たくさんの人々の命を奪ってきた事実を
思い出しましょう。
関連コンテンツ
関連ページ
- 疑心暗鬼を生ず
- 鶏口となるも牛後となるなかれ
- 羹に懲りて膾を吹く
- 彼を知り己を知れば百戦殆からず
- 以心伝心
- 己に如かざる者を友とするなかれ
- 蝸牛角上の争い
- 彼も人なり予も人なり
- 杞憂
- 行雲流水
- 天網は恢恢として疎にして失わず
- 大賢は愚なるが如し
- 過ぎたるは及ばざるがごとし
- 大器は晩成す
- 知る者は言わず、言う者は知らず
- 百里を行く者は、九十に半(なか)ばす
- 燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや
- 礼をもってしなければ実力者に協力してもらえない
- 常に勝ち続ける人は勝てる見込みがなければ勝負しない
- 魚の取り方を教えれば、その人は一生を通して食える
- 人生万事塞翁が馬
- 三十六計逃ぐるにしかず
- 天の道は有余を損じて不足を補う
- 賞罰が厳正に行われないと部下は従わなくなる
- 為すべきは人にあり、成るべきは天にあり
- 三人寄れば文殊の知恵
- 自分にへつらう者は敵で、叱る者は先生である
- 猪突猛進する人は急に退却する
- 平和な家庭には幸福はおのずから訪れる
- 若いとき無思慮だと歳をとってから嘆かねばならない
- 他人の目によってのみ自分の欠点を見ることができる
- 誠は天の道なり。之れを誠にするは人の道なり
- 堯舜の道は、至簡にして繁ならず、至要にして迂ならず
- 前車の覆(くつがえ)るは、後車の戒めなり
- 孔徳の容(かたち)は、唯(た)だ道に是れ従う
- 身を屈すれども道を屈せず
- 三利あれば、必ず三患(かん)あり
- 道の存する所は、師の存する所なり
- 信を信ずるは信なり。疑を疑うも亦た信なり
- 怨みに報ゆるに徳を以(もっ)てす
- 大国は下流(かりゅう)なり
- 褐を被(き)て玉を懐(いだ)く
- 三軍五兵(さんぐんごへい)の運は徳の末なり
- 無事を以(もっ)て天下を取る
- 其の政察察たれば、其の民は欠欠たり
- 文は拙(せつ)を以(もっ)て進み、道は拙を以て成る
- 聖人は其の身を後にして身先んじ、其の身を外にして身存す
- 天、我が材を生ずる、必ず用あり
- 屈(くつ)を以(もっ)て伸(しん)と為す
- 糸に非ず、竹に非ず、蛾眉に非ず
- 教え、之(こ)れをして然(しか)らしむるなり
- 天を楽しみ、命を知る、故に憂えず
- 志ある者は、事(こと)竟(つい)に成る
- 其の心を虚(むな)しくして其の腹を実(み)たす
- 心和し気平らかなる者は、百福自ら集まる(中国故事成語)
- 一隅を守りて万方を遺る
- 人事を尽くして天命を待つ
- 其の光を和し、其の塵に同ず
- 迷える者は路(みち)を問わず
- 難(かた)きを其(そ)の易きに図る
- 師は道を伝え業を授け、惑いを解く所以なり
- 時は得がたくして、失い易し
- 名を盗むは貨を盗むに如かず
- 人に与えては徳に感ずることを求めざれ
- 胆は大ならんことを欲し、心は小ならんことを欲す
- 千里の馬は常にあれども、伯楽は常にはあらず
- 無為(むい)にして尊(たっと)き者は天道なり
- 跂(つまだ)つ者は立たず
- 治世の能臣、乱世の姦雄なり
- 学者は牛毛の如きも、成る者は麟角の如し
- 知りて知らずとするは、上なり
- 人生は勤むるに在り。勤むるときは則ち匱しからず
- 衣食足りて栄辱(えいじょく)を知る
- 上善は水の若し
- 心誠に之を求むれば、中らずと雖も遠からず
- 敢に勇なれば則ち殺し、不敢に勇なれば則ち活かす
- 成るを勧むる無れ(なかれ)
- 巧言令色は、鮮(すく)ないかな仁
- 昼は耕(こう)し、夜は誦(しょう)す
- 信言は美ならず、美言は信ならず
- 一国は一人を以て興り、一人を以て亡ぶ
- 功遂げ身退くは、天の道なり
- 聞かざるは之れを聞くに若(し)かず
- 時務を識る者は、俊傑に在り
- 知者は之れに過ぎ、愚者は及ばず
- 卑譲は徳の基(もとい)なり
- 千里の行も、足下(そっか)に始まる
- 理に順えば則ち裕かに、欲に従えば惟れ危うし
- 山中の賊を破るは易く、心中の賊を破るは難し
- 軽諾は必ず信寡(すくな)し
- 君子は人に贈るに言を以てし、庶人は人に贈るに財を以てす
- 善く人を用うる者は之れが下(しも)と為る
- 楽しみは極むべからず
- 聖人は名なし
- 十有五にして学に志す。三十にして立つ
- 至善(しぜん)に止(とど)まる
- 虎穴に入らずんば、虎子を得ず
- 学は以(もっ)て已(や)むべからず
- 羊をして狼に将たらしむ
- 怒る者は常情なり。笑うものは測るべからず
- 心地の上に風濤なければ、在るに随いて皆青山緑樹なり
- 智を去りて明あり、賢を去りて功あり、勇を去りて彊あり
- 人は山に躓くこと莫くして、垤に躓く
- 人生の福境禍区は、皆念想より造成す
- 人に勝たんと欲する者は、必ず先(ま)ず自ら勝つ
- 天地物を生ずるのに気象に観よ
- 千軍は得易きも、一将は求め難し
- 井蛙(せいあ)は以(もっ)て海を語るべからず
- 人の心の同じからざるは、其の面の如し
- 心ここに在らざれば、視れども見えず
- 君子は豹変し、小人は面(おもて)を革(あらた)む
- 天は高くして、卑(ひく)きに聴く
- 剛毅朴訥(ごうきぼくとつ)、仁に近し
- 戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり
- その疾きこと風のごとく、その徐なること林のごとし
- 錐の嚢中に処るが若し
- 習慣は自然の若(ごと)し
- 歓楽極って哀情多し
- 兵は国の大事にして存亡の道、察せざるべからざるなり
- 遠き慮りなきときは、必ず近き憂いあり
- 渇者は火を思わず、寒者は水を求めず
- 小人(しょうじん)窮すれば斯(ここ)に濫(らん)す
- 水至って清ければ則(すなわ)ち魚なし
- 城に登りては指ささず。城上にては呼ばず
- 天道言わずして品物亨り、歳功成る
- 一将(いっしょう)功成って万骨枯る
- 君子は三端(さんたん)を避(さ)く
- 多言(たげん)は敗(はい)多し
- 巧詐(こうさ)は拙誠(せっせい)に如(しか)ず
- 天時に非ざれば、冬、一穂を生ずること能わず
- 学びて時に之れを習う、亦た説ばしからずや
- 莞を以て天を窺ち、蠡を以て海を測る
- 故きを温ねて新しきを知らば、以て師と為すべし
- 過ちを改めざる、是(これ)を過ちと謂(い)う
- 終身路を譲るも、百歩を枉げず
- 韋編三たび絶つ
- 愛すれども其の悪を知り、憎めども其の善を知る
- 口に蜜(みつ)有り、腹に剣(けん)有り
- 主は怒りを以て師を興すべからず
- 兵は拙速を聞く。未だ功みの久しきを賭ず
- 徳とは身に得(う)ることなり
- 無極(むきょく)にして太極(たいきょく)
- 侫人(ねいじん)は殆(あやう)し
- 無用の弁、不急の察は、棄てて治めざれ
- 何ぞ必ずしも書を読みて、然る後に学と為さん
- 天の時は地の利に如かず
- 士の世に処るは、錐の嚢中に処るが若し
- 富は屋を潤し、徳は身を潤す
- 乱世に処しては宜しく円なるべし
- 命に非ざるは莫し
- 自ら知るものは明なり
- 言語を慎み、飲食を節す
- 君子以て事を作すには始めを謀る
- 跨ぐ者は行かず
- 威厳先ず己れに行なわれざるときは、則ち人怨みて服せず
- 安けれども危うきを忘れず
- 亢竜悔いあり
- 見竜田に在り、大人を見るに利ろし
- 潜竜、用うる勿れ
- 天地の道は、恒久にして已まず
- 遇と不遇とは時なり
- 天の威を畏れて、時に之れを保つ
- 至人は己れなし
- 国の垢を受くる、是れを社稷の主と謂う
- 不言の言を聞く
- 君子の道は、端めを夫婦に造して
- 聖人は天に工みにして、而も人に拙し
- 学者は自得せんことを要す
- 人の知らんことを求むること無れ
- 言行は君子の枢機なり
- 泰山は土石を辞せず
- 利を見て而して、其の真を忘る