感情と論理の二つを攻める心理的効果
Eメールでは、感情と論理の
二つを攻めるとうまくいく
という心理的効果を
うまく使うことが大事です。
人間の脳は、右脳と左脳に
分かれています。
そして、大まかに分けますと、
右脳で感情を司り、
左脳で論理を司っています。
したがいまして、
ただ感情に訴えるだけのEメールだと、
左脳には影響を与えることができず、
中途半端な効果しかないEメールに
なってしまいます。
また、論理に訴えるだけのEメールだと、
右脳には影響を与えることができないため、
読み手を動かすことはできません。
ですので、読み手の感情に訴えかけたり、
感情を受け止める表現と、
読み手を納得させる論理展開の
二つが必要ということになります。
まず、第一に必要なのは、
相手の状況を察して、
相手の感情をしっかりと
受け止めてあげる文章が
必要です。
相手を気遣う思いや、
相手の気持ちを察する
文章表現です。
たとえば、Eメールによる
お客様対応であれば、
「お忙しい中、ご連絡いただいて
誠にありがとうございます」とか、
「買ったばかりの商品でトラブルが発生し、
さぞお困りのことでしょう」とか、
相手の感情をしっかりと
受け止めてあげてください。
そして、感情を受け止めるだけでは
いけません。
次に、相手に伝えたいことを、
しっかりと理由と根拠を説明しつつ、
論理的に書いていく必要があるのです。
論理的に書くというのは、
まず、根拠を示し、
そこから展開して、結果として
こうなったということを書くのです。
たとえば、「今回の商品の不具合は、
ネジが緩んでいたことが原因と分かりました。
したがいまして、ネジを新しいものに交換し、
正常に動作することを確認した上で、
商品を返却させていただきます」というように、
根拠と結論を述べるのです。
以上のように、
感情をしっかり受け止める文章と、
しっかりした根拠から論理的に
展開する文章の両方を書くことで、
相手を感動させ、さらには、
納得して行動してもらえる文章と
なるのです。
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