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展望記憶とは何か(認知心理学)

 

 

展望記憶とは何かについて、

 

解説していきます。(認知心理学)

 

 

認知心理学では、
 
様々な記憶について研究していますが、

 

その中に、展望記憶というものが

 

あります。

 

 

展望記憶とは、
 
将来に向かっての記憶であり、

 

これから何をするかという予定を

 

記憶するものです。

 

 

たとえば、明日の午後5時に
 
大阪で待ち合わせて、

 

中華料理を食べに行くという予定が

 

あったとします。

 

 

このような予定を頭にインプット
 
しておく際に必要なのが、
 
展望記憶というものなのです。

 

 

したがいまして、この展望記憶は、

 

生活に非常に密接に関わっており、

 

展望記憶がなければ、
 
社会生活を営めないと
 
言ってもいいほどです。

 

 

もし、展望記憶に障害が
 
発生してしまったら、
 
大変困ったことになります。
 

 

たとえば、料理をしていて、

 

5分後に火を消そうと記憶しても、

 

忘れてしまって、火をつけっぱなし

 

という危険なことになりますよね。

 

 

同じように、家の鍵の閉め忘れなども

 

発生します。

 

 

また、仕事で大事な約束を
 
すっぽかしたり、
 
友達を遊びに行く計画だったのに、
 
完全に忘れてしまっていて、

 

友達に怒られた挙句に

 

絶交されたりします。

 

 

計画を立てても忘れてしまって
 
実行できませんので、
 
日常生活そのものに支障を
 
来たしますし、

 

約束をきちんと守れなくなるために、

 

周囲の人たちからの信頼も

 

どんどんなくなっていきます。

 

 

したがいまして、展望記憶については、
 
生きていくために、
 
必ず必要な記憶であるということを

 

ご理解いただきたいと思います。

 

 

もし、どうしても、

 

展望記憶がうまくはたらかず、

 

物忘れがひどくなってきましたら、

 

メモ帳やカレンダーなど、
 
展望記憶の代わりになってくれる

 

道具を フルに活用していくことが
 
必要となっていきます。

 

 

ちなみに、展望記憶について、

 

想起しやすい(思い出しやすい)

 

年代を調査しましたところ、

 

面白いことに、高齢になるほど

 

思い出しやすいことが

 

分かっています。

 

 

一般的なイメージによりますと、

 

高齢になるほど物忘れがひどくなり、

 

予定も忘れてしまうように感じますが、

 

実は、そうではなくて、

 

展望記憶に関しては、

 

高齢になるほど想起しやすいのです。

 

 

では、どうして、展望記憶は

 

高齢になるほど想起しやすいのかと

 

言いますと、早い話が、
 
社会的な訓練の賜物なのです。

 

 

たとえば、仕事上、
 
予定や計画を忘れてしまうと、
 
大変な目に遭います。
 

 

得意先からはクレームが来て、

 

けちょんけちょんに怒鳴られますし、

 

上司からは、きつく叱られます。

 

 

さらには、こんなことが続くと、

 

人事評価もひどいものになって

 

給料も減り、 やがては、
 
会社をクビになってしまいます。

 

 

したがいまして、

 

社会生活が長くなればなるほど、

 

予定や計画を忘れてしまった時に、

 

ひどい目に遭うことを

 

経験していますから、

 

何が何でも、予定や計画を守ろう

 

という 思いが強くなるのです。
 

 

そして、予定や計画を守ろうという
 
強い思いが積み重なって、

 

自然と、思い出すように

 

なっていくのです。

 

 

このように、社会的な訓練の結果、
 
高齢になればなるほど、
 
展望記憶が想起されやすくなる
 
ということをご理解いただきたいと

 

思います。

 

 

 

 

 

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