ゲシュタルト心理学とは何か
ゲシュタルト心理学とは何かについて、
解説していきます。
ゲシュタルト心理学については、
ドイツのM. ヴェルトハイマー、
W. ケーラー、K. コフカ、K. レヴィンらが
中心的存在となって、
提唱された心理学です。
ゲシュタルト心理学については、
ユダヤ系の心理学者が多いです。
なお、ゲシュタルトとは、ドイツ語であり、
全体として認識して
初めて意味を成すという意味で、
分解して部分だけを見ても、
意味をなさないものを言います。
たとえば、音楽については、
音符一つ一つだけを抽出しても、
全く意味を成しませんが、
全ての音符を総合的に聞くと、
音楽として聞き取れますよね。
このように、部分に分かつことができずに、
全体としてまとめて見ていくことが
必要であるというのが、
ゲシュタルト心理学の立場です。
ゲシュタルト心理学では、
心身一如という立場を大切にし、
心と体は、分解することはできず、
別々に考えては間違いであると
言っています。
そして、ゲシュタルト心理学が
出てくる以前の心理学では、
要素に分割して人間の心を
研究していたのですが、
それに反対して、
分割されない一人の人間として
心理学を扱うように、
警鐘を鳴らしてきたのも
ゲシュタルト心理学です。
ゲシュタルト心理学では、
「全体には、部分の単純な総和
以上のものがある」と言っています。
また、ゲシュタルト心理学の考え方は、
その後、知覚心理学、社会心理学、
認知心理学などに受け継がれ、
現代の心理学に与えた影響は
非常に大きいものです。
スポンサーリンク
関連コンテンツ
関連ページ
- プレグナンツの法則について
- ゲシュタルト崩壊とは何か
- ゲシュタルト療法とは何か
- 人間は単に部分が集まってできているのではない
- ゲシュタルト療法は気づきに始まり気づきに終わる
- ゲシュタルト療法では今ここに集中する
- エンプティ・チェアの技法で心を癒す
- ゲシュタルト療法では身体的感覚を重要視する
- ゲシュタルト療法は心身一如の立場に立つ
- ボディ・ワークで身体の声を聞く
- 結末を体験させると心の不調が解消する
- 「図」と「地」とその反転
- ドリーム・ワークで深層意識を浄化する
- ファンタジー・トリップの技法で気づきを得る
- イントロジェクションとは外界から取り入れること
- プロジェクションは他者に責任をなすりつけること
- コンフルーエンスとは自他の境界がなくなること
- レトロフレクションとは自他を反転させること