ゲシュタルト崩壊とは何か
ゲシュタルト崩壊とは何かについて、
解説していきます。
ゲシュタルトとは、
総合的な知覚を意味します。
そして、ゲシュタルト崩壊とは、
総合的な意味を認識できなくなる
現象を言います。
全体性を持ったまとまりのある構造から
全体性が失われ、
個々の構成部分にバラバラに切り離して
認識し直されてしまう現象です。
ゲシュタルト崩壊につきましては、
分かりやすく言えば、
ずっと文字などを見続けていると、
「あれ?この文字って、こんな形だったかな?」
と感じるようになる現象です。
基本的に、文字や図形は、
ぱっと見た瞬間は、
すぐに何の文字か分かるのですが、
ずっと見ていると、総合的な意味が
ぼんやりしてきて、
ただの単純な図形としてしか、
見ることができなくなるのです。
人間の認知の不思議さであり、
面白さでもあります。
これは、認知に障害を
持っている人だけではなくて、
健常者にも見られる現象です。
したがいまして、日常生活において、
「あれ?この文字、こんな形してたっけ?」
なんて感じたら、
「ゲシュタルト崩壊だな」と考えて
いただけるとよいかと思います。
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