学校心理学における4種類のヘルパー
学校心理学における4種類のヘルパー
について、解説していきます。
学校において、生徒が伸び伸びと
成長していくためには、
さまざまなヘルパーのサポートが
必要となります。
そして、学校心理学におきましては、
主に、4種類のヘルパーを
定義づけています。
(1) 専門的ヘルパー
これは、学生の心理的サポートを
専門的におこなうヘルパーです。
スクールカウンセラーなどが、
この専門的ヘルパーに該当します。
(2) 複合的ヘルパー
これは、他の仕事をしながら、
学生の心理的サポートもおこなう
ヘルパーです。
学校の教師は、授業をおこなうだけでなく、
学生の心理的サポートも
あわせておこなっていますから、
複合的ヘルパーに該当します。
(3) 役割的ヘルパー
これは、学生の心理的サポートを
おこなう役割を持っているヘルパーです。
子供の両親は、子供の心理的サポートを
おこなう役割を持っていますから、
役割的ヘルパーに該当します。
(4) ボランティア的ヘルパー
これは、給料をもらったり、
報酬を得ないで、自発的に、
ボランティア活動の一環として、
学生の心理的サポートをおこなう
ヘルパーです。
ボランティアのカウンセラーなどが、
ボランティア的ヘルパーに該当します。
以上のように、大きく分けますと、
4種類のヘルパーが、
学生の心理的サポートをおこなって、
学校が成り立っているということを
知っておいていただきたいと思います。
昔は、(3)の役割的サポートが
大きな影響力を持っていました。
たとえば、家庭において、
両親は子供をしっかり躾けましたし、
近所のおじさんやおばさんも、
子供達が何か悪いことをしたら、
叱ってくれたりしたものです。
ですが、最近の日本の社会事情では、
(3)の役割的ヘルパーの力が
弱まってきています。
家庭では、子供をあまり叱らなくなり、
近所の人たちとの関係も疎遠に
なってきているからです。
逆に、近所の人たちが、
子供を叱ったら、
それだけで揉め事になったり、
親がどなりこんでいったりします。
したがいまして、
(3)の役割的ヘルパーの力を
引き出すのが、なかなか、
困難な状況になってきているのです。
社会と時代の流れには
逆らことは難しいですから、
(3)の役割的ヘルパーの力を
何とか取り戻す政策を実施すると同時に、
他の(1)(2)(4)のヘルパーをも
強化していかないといけません。
早い話が、(1)~(4)全ての
ヘルパーを強化していく政策が
国、地方公共団体、民間を問わず、
必要となってきているということです。
関連コンテンツ
関連ページ
- 鏡の法則を学校で使うテクニック
- 単純接触効果(ザイオンス効果)を学校で使う(学校心理学)
- アッシュの同調実験を学校で使う
- ピグマリオン効果を学校で使う(学校心理学)
- 宣言効果を学校で使う
- 返報性の原理を学校で使う
- 類似性の法則を学校で使う
- 自己開示の法則を学校で使う
- 側坐核を刺激してやる気を引き出す
- みんなと違うといじめの対象となる
- 先輩からのイジメを後輩に引き継がない
- 学校の勉強が全て実社会で役立つわけではない
- 教育者は生徒からも学ぶ努力をしよう
- 学校心理学とは何か
- ゲーム感覚で学べる環境の設立が望まれる
- 学力低下を防ぐ学校心理学的な取り組み(学校心理学)
- 不登校を防ぐ学校心理学的な取り組み