みんなと違うといじめの対象となる
みんなと違うといじめの対象となる
ということについて、解説していきます。
学校でいじめられる対象となる子は、
たいてい、みんなとどこか違う点を
持っています。
人間も動物であり、子供の時は、
動物的本能がまだまだ大きく
影響していますから、
弱い固体や劣った個体、
みんなと異なる個体を阻害しようとします。
いつも外敵の脅威に身を晒す動物達は、
群れを作って安全を確保しようとするのですが、
その中に、自分勝手に行動する個体や
目立つ固体、群れの足を引っ張る個体が存在すると、
群れ全体の安全が脅かされるため、
自然と排除しようとする本能がはたらくように
なっています。
そして、人間の子供におきましては、
まだまだ理性が発達しておらず、
人それぞれ個性があるということを
ハッキリと理解できる段階にまで
いたっておりません。
そこで、動物的本能のままに、
みんなと違う子をいじめの対象と
してしまうのです。
ですが、我々は、人間です。
動物的本能の影響のままに行動していては、
動物に戻ってしまいます。
したがいまして、親御さんたちは、
早くから、人それぞれ個性があって、
みんなと違ってもいいんだよと
しっかりと教えてあげる必要があります。
もちろん、みんなと違ってもいいけど、
集団に迷惑をかけてはいけないということも
あわせて教えていく必要があります。
大人になり、理性が発達し、
人それぞれ個性があることを理解し始めると、
いじめは大幅に減っていきます。
ですが、子供の時分は、
やはり誰かが教えてあげないと
いけないのです。
子供が自分自身で人それぞれの個性に気づき、
自分自身で成長しすることを期待するのは、
あまりに期待しすぎです。
自分で気づける子は気づけますが、
気づけない子は、いつまでたっても
気づけません。
ですから、それぞれの子供の親達が、
みんなと違っていてもいいんだよと
しっかり教えていく必要があるのです。
そうしないと、いつまでたっても子供達は、
動物的本能の影響下から逃れられません。
もし、みんなと違っているからといって、
現在、いじめられている場合は、
みんなと違っていてもいいし、
人それぞれ個性があるのが当然だし、
大きくなるにつれて、
その個性が最大の武器となり、
自分自身に大きな収穫をもたらしてくれる
ということを知っておいてください。
みんなと違っているからといって、
いじめをおこなう子供達は、
まだ、個性の素晴らしさを理解していない
ということなのです。
学校の授業やレクリエーションでも、
個性の素晴らしさや、
みんなと違ってもいいことを
どんどん学習させる必要もあるでしょう。
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