サブモダリティーチェンジで恐怖症を克服する(NLP実践心理学)
サブモダリティーチェンジで
恐怖症を克服するテクニックについて、
解説していきます。(NLP実践心理学)
NLP実践心理学には、
サブモダリティーチェンジという
テクニックがあります。
サブは、「補助の」とか、
「従属した」という意味があります。
モダリティーは、「構成要素」という
意味があります。
そして、チェンジは、
「変える」という意味ですから、
サブモダリティーチェンジには、
「従属した構成要素を変える」という
意味があります。
どういうことかと言いますと、
人間が体験を記憶する際には、
視覚情報、聴覚情報、感覚情報などの
従属要素をもとにおこなっています。
したがいまして、
そのような従属要素を変えて
上書きしてしまえば、
脳内の認識も変わって、
反応も変わるというテクニックなのです。
たとえば、あなたが、
大きな犬に噛まれたことがあり、
犬の恐怖症になっているとします。
そのような場合、犬のイメージを
頭の中に浮かべてもらいます。
そして、その犬の色を
イメージの中で変えてもらいます。
たとえば、茶色い犬のイメージだったものを、
白色に変えるなどです。
すると、色んな色に変えていくことで、
恐怖を感じなくなる時が来ますから、
そこまでいくと、上書き完了です。
また、大きさについても、
小さくしたり、より大きくしたり、
イメージ内で、色んな大きさに変えてみます。
そして、恐怖を感じなくなりましたら、
上書き完了です。
さらには、イメージ内の犬の位置を変えたり、
静止画像であったら動画に変えてみたりします。
これも、色々やってみて、
恐怖を感じなくなったら上書き完了です。
このように、恐怖症の体験の元に
なっているイメージについて、
色、形、明るさ、彩度、動き、距離、位置、
音の大きさ、音程、音のスピード、リズム、
音の聞こえる位置、温度、湿度、感触、
重さ、圧力などを、どんどん変えていくのです。
すぐには恐怖がなくならなくても、
何度も何度も繰り返していくうちに、
恐怖症が、スルスルと
消えてなくなっていきます。
脳内プログラムの上書きにつきましては、
繰り返すと効果がありますので、
一日で改善しなければ、
毎日続けていってください。
この手法は、非常に効果的な手法であり、
実際にアメリカの軍隊で、
PTSD(外傷後ストレス障害)を治療するのに
使われたものです。
もし、何らかの恐怖症に悩んでいるのであれば、
この手法をぜひ、お試しください。
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