現在の人間の行動は狩猟時代の影響が大きい
現在の人間の行動は狩猟時代の影響が大きい
ということについて、解説していきます。
人類進化の歴史を振り返ってみますと、
非常に長い間、狩猟生活を送ってきました。
人類の祖先は、およそ300万年前に
地球上に現れたとされております。
そして、ほんの1万年前までは、
ずっと、狩猟生活を送っていました。
したがいまして、
人類進化の歴史300万年のうち、
なんと、299万年が、
狩猟生活の時代だったのです。
ですから、狩猟生活の記憶が、
本能に刻み込まれており、
現代に存在する人間の心理にも、
狩猟生活の時代に培った本能が、
色濃く影響を与えています。
そのため、現在の人間の心理を
見ていく上では、
この狩猟生活の時代の影響から、
判断していく必要があるのです。
たとえば、人間は、
大きな恐怖や脅威にさらされますと、
完全に動きを固めて
フリーズしてしまいます。
これはなぜかと言いますと、
狩猟生活の時代には、
肉食動物に食べられてしまうことが
一番の危険だったのですが、
動きを固めてフリーズし、
死んだフリをすることで、
生き延びることができたからです。
実際のところ、肉食動物は、
動くものを標的にしますから、
死んだフリは、
非常に有効だったのです。
そして、死んだフリをして
生き延びた種がいたからこそ、
現代の人間にも、
恐怖を感じたら動きを固めて
フリーズする本能が、
備わっているということなのです。
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