親の期待を満たす必要はないことを再認識する
親の期待を満たす必要はないことを再認識する
ということについて、解説していきます。
アドラー心理学では、
「親の期待を満たす必要はない」と
言っています。
なぜなら、親の期待は、
親の心理状態における課題であり、
子供の課題ではないからです。
たとえば、親がいつも
「お前は、医者になりなさい！」とか、
「あなたは、一流大学を出て、
一流の会社に勤めるのよ！」とか、
言っているとします。
でも、親には、子供の人生を決める
権利はありません。
したがいまして、子供も、
親の期待を満たす必要はないのです。
なぜ、親が子供に、
一流の仕事や一流の学校に行かせようと
するかと言いますと、
自分が生きてきて、
一流の仕事に就いている人や
一流の学校に行った人に
悔しい思いをさせられてきたからです。
その不満やストレスを、
子供にぶつけているのです。
そして、自分が成し遂げられなかったことを
子供に投影して、
子供を通して、社会に復讐しようとしているのです。
まさにこれは、親自身が解消しないといけない
心理的な課題です。
もちろん、子供が、一流の仕事に就いて、
一流の学校に行けば、
何不自由なく暮らしていけるし、
人生の勝者になることができますから、
子供にとって良かれと思っているのは確かです。
それでも、子供の人生は、
子供の人生なのです。
親がいくら意見を言っても、
最終的には子供の人生なのです。
決定権は、あくまでも子供にあります。
ですから、親にずっと期待されてきたからと言って、
何が何でも、親の期待を満たさないと
いけないのではありません。
そして、親の期待を満たそうとして、
一生懸命に頑張れば頑張るほど、
自分の本当の人生を生きることができなくなって、
心理的につらくて苦しい状態が
続くようになるのです。
心の病にかかりやすい人は、
親の期待に応えようと一心不乱に
頑張ってきたという人が多いです。
ですが、期待に応えようとすればするほど、
心が悲鳴をあげてしまいます。
ここで、ハッキリと言いたいことは、
親の期待に応えるために全力を尽くした場合、
「自分の人生が他人の人生に
変わってしまう」ということです。
あなたの人生ではなくて、
親の人生になってしまうのです。
それでは、本当の自分の思いは押し殺され、
この世界で花開かせる必要があった
自分だけの才能も、
開花せずに終わってしまうのです。
親の期待に応えようと
一生懸命になればなるほど、
心の病になりやすいのは、
実は、潜在意識からの警告です。
「違う！そっちは、君の人生じゃない！」とか、
「引き返すんだ！今なら、まだ間に合う！」とか、
「そのまま行ってはいけない！
自分の人生を忘れたのか！」といった、
潜在意識からの警告と捉えてください。
自分の人生なんですから、
自分で決めてください。
そして、自分の心の声を
しっかりと聞いてあげてください。
あなたは、この世界に生まれてくる前に、
先祖達や神様と相談して、
どんな使命を生きるかを決めてきています。
そして、その使命を生きることによって成長し、
人生を全うできるのです。
それなのに、親の期待にかかずらわっていることで、
使命を生きることができず、
本当の人生を全うできなくなるというのは、
非情に残念な話なのです。
以上、親の期待を満たす必要はないので、
自分自身の人生を勇敢に生きるとよい
というお話でした。
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