世の中には幸福も不幸もない
世の中には幸福も不幸もない
ということについて、解説していきます。
トランスパーソナル心理学では、
「世の中には幸福も不幸もない」と
言っています。
これは、どういうことかと言いますと、
幸福や不幸については、
あくまでも人間側の主観的な判断であり、
最初から、幸福な出来事や不幸な
出来事が存在するのではない
ということなのです。
出来事は、いつも無色透明で、
ただ淡々と起きてくる物事です。
それも、根源法則にしたがって、
全く意志を持たずに、
淡々と発生していくだけのものです。
したがいまして、最初から、
幸福とは不幸の意味などは、
付いているものではないのです。
幸福か不幸かについては、
あくまでも人間側が勝手に付ける
意味ですので、
人間の解釈次第で、
幸福にもなるし不幸にもなります。
たとえば、会社で転勤の辞令が下り、
地方から、東京に引越ししないと
いけないことになりました。
まだ、この時点では、
幸福か不幸かの意味づけは
ありません。
しかしながら、ここで、ある人は、
「東京なんかに引越ししたくない・・・
オレはなんて不幸なんだ!」と考え、
また、ある人は、
「東京で新たな体験ができるなんて、
オレはなんて幸福なんだ!」と
考えたりします。
このように、考え方次第で、
幸福にも不幸にもなるのです。
そして、人生に起きてくる物事は、
全て同じようなものです。
自分で勝手に、
幸福だとか不幸だとか判断して、
一喜一憂しているということです。
したがいまして、
全ての出来事を幸福と
考えることができるようになれば、
この世界は、幸福の塊であり、
非常に幸せな人生を歩むことが
できるようになります。
ちなみに、全ての出来事を
幸福と考えることができるように
なるためには、
「全ての体験が成長につながる」
ということをしっかりと
理解すればいいのです。
楽しい体験も、つらい体験も、
全てが成長につながり、
幸福につながっていることを、
常日頃から認識するようにしてください。
もし、つらい出来事が起きたら、
「よし、この体験から多くのことを学んでやる!」
と考えてください。
そしてまた、この世界には、
調和とバランスの法則が流れていますので、
悪いことが起きたら、必ず、
次には良いことが起きて、
バランスが取られます。
したがいまして、
「悪いことが起きたので、次は良いことが起きるぞ!」と
考えるようにすればいいのです。
特に、あまりにもつらい出来事が起きた時は、
次には、非常に嬉しい出来事が起きてきます。
調和とバランスの法則がはたらくからです。
このように、幸福も不幸も
人間の勝手な思い込みであり、
考え方次第でいかようにも
変えられるということを、
しっかりと認識していただきたいと
思います。
そして、いつも幸福であると考えていれば、
鏡の法則の作用により、実際に、
幸福と思える出来事が
次々と起こるようになっていきます。
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