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始まりと終わりはつながって円をなしている

 

 

始まりと終わりはつながって円をなしている

 

ということについて、解説していきます。

 

 

トランスパーソナル心理学では、
 
円循環の思想を説いています。
 

 

始まりと終わりがつながって、

 

円をなしているというものであり、

 

これは、あらゆる物事の本質を

 

あらわしています。

 

 

たとえば、人間は、生まれ、
 
成長し、老いて、死んでいきますが、

 

輪廻転生を通して、また、
 
生まれてきます。

 

 

実は、生まれ、成長し、老いて、
 
死ぬを何度も何度も、

 

気の遠くなるほど長い時間、

 

繰り返してきているのです。

 

 

また、この地球は、朝が昼になり、

 

やがて、夜になって、

 

再度、朝が来るということを、
 
何度も何度も繰り返してきていますし、

 

私達の日常生活も、

 

毎日、仕事に行っては、

 

家に帰ってを繰り返しています。

 

 

その他、我々人間は、
 
息を吸って吐いてを繰り返していますし、

 

ご飯を食べて、トイレに行ってを
 
繰り返しています。

 

 

サラリーマンであれば、
 
給料をもらって、ついつい使っちゃって、

 

また、給料をもらって、

 

また、ついつい使っちゃってを

 

繰り返しています。

 

 

他にも、いろんな事例がありますが、

 

きりがないので、これくらいにしておきます。

 

 

このように、この世界のあらゆる物事は、

 

円循環をなしているということが、
 
真理なのです。

 

 

したがいまして、人間の成長も、

 

同じように円循環をなしております。

 

 

禅の十牛図では、悟りを開いて、
 
無の境地にいたった後、

 

再度、今まで住んでいた故郷である町に

 

帰って来る図が描かれています。

 

 

これは、どういうことかと言いますと、

 

自我を超越して、悟りを開いたら、

 

再び日常に戻ってくるということなのです。

 

 

イメージとしては、自我を超越して、

 

悟りを開いたら、

 

もう帰って来れなくなるというように
 
考えてしまうものです。

 

 

しかしながら、実際のところは、

 

自我を超越して悟りを開いても、
 
それで終わりではなく、

 

次に、再び日常に戻ってきて、
 
世間に恩返しをするという

 

ステップがあるということなのです。

 

 

悟りを開いて、再び日常に戻ってきますと、
 
全ての物事が輝いて見えます。
 

 

そして、全ての人たちが、仏であり、

 

神であることを痛感させられます。

 

 

そこで、再び日常に戻ってきて、
 
周囲にいる人たちに、

 

自らがすでに仏であり、
 
神であることを教えてあげる役割を

 

担っていくのです。

 

 

もちろん、自我を超越して、

 

悟りを開きますと、基本的には、
 
地球上での成長過程は終焉を迎えますので、

 

そのまま、天界に旅立って、

 

天界で守護心霊として活躍してもいいのです。

 

 

しかしながら、これまでに
 
悟りを開いた人たちのほとんどが、

 

残された人々を自己超越に誘導する

 

役割を担っていったのです。

 

 

キリスト、釈迦、マホメット、ク

 

リシュナムルティ、サイババ、ババジや、

 

その他、大勢のすでに自我を超越した人々は、

 

残された人たちに救済の道を教えるために、
 
世間に戻ってきたのです。

 

 

これにより、魂の成長の円循環が完成し、

 

本当の意味での完結を迎えることが
 
できるのです。

 

 

釈迦は、「地球上の最後の一人が悟りを開くまで、

 

 あちらの世界には行かず、ずっと待っている」と

 

語ったと言われています。

 

 

あまりにも慈悲深すぎて、

 

恐れ多いくらいです。

 

 

このように、自己超越をおこない、
 
悟りを開いても、それで終わりではなくて、

 

残った人々を導くために、再度、

 

日常に戻ってくることになる

 

ということを知っておいていただきたいと

 

思います。

 

 

 

 

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