命が「わたし」している
命が「わたし」しているということ
について、解説していきます。
世間一般では、自分が生きていることを、
「私は生きている」という言い方をすると
思います。
ですが、トランスパーソナル心理学では、
命が「わたし」しているという
言い方をします。
これは、どういうことかと言いますと、
この世界全体に、命という大きな
エネルギーの大海が存在し、
その命が無数に分かれて、
我々人間の形をとって、
生きているという考え方なのです。
したがいまして、
私が生きているのではなく、
命が、私を演じているので、
命が「わたし」しているという
言い方をするのです。
実際のところ、私達がそれぞれ
個別に生きているという考え方は、
正しくありません。
非常に大きな、
宇宙大の命のエネルギーが、
私という形をとって、
役割を演じているというのが、
実際の姿なのです。
ですので、自分の命なんて
小さな考え方はやめるようにしてください。
あなたの命ではないのです。
あなたは、命という巨大なエネルギーの
一部なのです。
このような考え方からしますと、
自らの命を絶つ行為は、
非常に大きな罪であることが
分かると思います。
あなたの命ではないのです。
宇宙から与えられた人生であり、
借り物ですので、
自らの命を絶ってしまうと、
他者の命を奪ったのと同じくらい
大きなカルマを積んでしまいます。
そして、莫大な徳を失い、
天界に入ることはできずに、
長い間、地界をさまよい続けないと
いけなくなるのです。
人生を送る上では、
自分が生きていると考えるのではなく、
命が自分を通して、
生活を演じていると考えてください。
あなたは、分割された個体
ではないのです。
命という巨大なエネルギーが
生み出すオーケストラの一部なのです。
そして、オーケストラの一部として
活動するには、
自分の心に自然と浮かび上がる感覚に
素直に従っていくといいのです。
自分の感覚に素直に従って、
行動してください。
直感を信じて行動してください。
それこそが、オーケストラの一部として、
神々が奏でる素晴らしい音楽を
完成させる行動であり、
あなたに至福と安心をもたらす
生き方なのです。
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