リンゲルマン効果を経営に応用する
リンゲルマン効果を経営に応用する
テクニックについて、紹介していきます。
リンゲルマン効果とは、
フランスの心理学者リンゲルマンが
提唱した「社会的怠惰」という
心理効果です。
彼の綱引きを使った実験により、
「組織構成員が増えれば増えるほど、
一人一人は手を抜いてサボる」
ということが分かっています。
グループや組織の人数が
多くなればなるほど、
みんながいるから大丈夫と安心して、
手を抜き始めるのです。
リンゲルマンの綱引き実験では、
1人では100%の力を発揮していたのに、
8人になると、1人1人の力は、
約50%にまで落ちました。
このことから、組織の人数が8人になると、
一人一人は半分の力しか
出さなくなるということが分かるのです。
8人で半分の力ですから、
50人とか100人とか、大人数になってくると、
もう、30%とか20%、
ひどい場合は10%くらいの力しか
出さない人が、たくさん出てくる
ということなのです。
したがいまして、会社の業績を伸ばすためには、
リンゲルマン効果をできるだけ
出さないようにする必要があるのです。
具体的に言いますと、
一つのグループや組織を少数精鋭にして、
人数を極力減らすといいのです。
また、会社の規模があまりにも
大きくなってきますと、
事業部制にして、組織構成員の数を
一気に減らすといいのです。
公務員を見てみると分かると思いますが、
大人数になると、ほんとに働かないで
給料をもらっている人が
たくさん出てきます。
まさに、リンゲルマン効果が
出てしまっているということです。
いかがでしたでしょうか。
経営者の方は、組織やグループを作る時には、
とにかく少数精鋭、人数を少なくして
組織化するということに
留意していただくとよいかと思います。
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